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整骨院の開業においてホームページや販促できる補助金制度

整骨院や整体院の開業は、多くの夢を持った治療家にとって大きな一歩です。しかし、その夢を実現するためには、賃貸料金、保証金、保険料、機器購入代金といった初期投資が必要となり、資金計画は非常に重要な要素となります。特に、多額の初期投資後に残された予算で、どのようにして効果的な宣伝広告を行うかは、新規開業する整骨院や整体院にとって大きな課題です。多くの場合、宣伝広告費用にまで手が回らず、十分な認知度の向上や集客ができない状況に陥りがちです。これでは、いくら立地が良くても、潜在的な患者にその存在を知ってもらうことができず、売上に直結する集客が期待できません。

そこで、この記事では、整骨院開業時に利用できる販促費用の解決策として、2つの選択肢をご紹介します。一つは、地方自治体や国から提供される補助金プログラムの活用です。これらの補助金は、新規開業者が販促活動を行う上での負担を軽減し、より多くの患者にリーチする機会を提供します。しかし、補助金の申請には条件があり、適切な情報収集と計画的な申請が必要となります。この記事を通じて、整骨院や整体院の開業を目指すあなたが、資金面での負担を軽減し、成功への道を切り開くための知識を提供します。

販促に利用できそうなのは2つある

これから整骨院を開業するあなたにとって、開業資金の計画は頭を悩ませる一大事。特に、開業後の集客を左右する販促活動に必要な資金は、どう捻出するかが重要なポイントです。幸い、整骨院開業時に活用できる補助金制度が2つあります。これらを上手く利用することで、販促活動の負担を軽減し、スムーズなスタートを切ることが可能です。

1. 小規模事業者持続化補助金(創業枠)

経済産業省が提供するこの補助金は、開業直後の小規模事業者を対象にしています。特に、従業員が5人以下の事業所がこの補助金の恩恵を受けることができます。創業枠を利用することで、最大200万円(インボイス特例を利用すると+50万円)の補助を受けられ、補助率は3分の2に設定されています。
補助対象経費には、新規設備導入費(低周波治療器や超音波治療器など)、店舗改装費、広告宣伝費(チラシやウェブサイト関連費)などが含まれます。ただし、創業に直接必要な資金(店舗の内外装費や機械購入費など)には使用できない点に注意が必要です。

小規模事業者持続化補助金(創業枠)の活用と注意点

小規模事業者持続化補助金の創業枠は、新たにビジネスを始める方々にとって魅力的な支援策の一つですが、その名が示す通り、単なる「創業資金」としての利用はできません。この補助金は、既に事業を開始している小規模事業者が、販路開拓や生産性の向上など、持続可能な経営体制を構築するための活動を支援することを目的としています。そのため、事業がまだ稼働していない段階では、この補助金の対象外となります。

創業資金としての利用は不可

事業を開始するための初期投資(店舗の内外装費や機械の購入費など)には、この補助金を使用することはできません。申請時点で事業が稼働している必要があります。

特定創業支援事業への参加証明が必要

創業枠での申請には、「特定創業支援事業」への参加が前提となります。これらのプログラムは自治体が主催し、参加にはタイミングと定員の制限があります。事前に情報を収集し、計画的に参加することが重要です。

補助金は後払い

補助金の支給は後払いが原則です。資金繰りに十分注意し、申請前には補助金支給までの間、必要な資金を確保しておくことが必要です。

インボイス特例の活用

インボイス特例を活用することで、補助金の上限額を250万円まで引き上げることが可能です。しかし、この特例を利用するためには、特定の条件を満たす必要がありますので、詳細を事前に確認しましょう。

東京都内の区によるホームページ作成支援補助金

東京都内の各区では、ホームページ作成を支援する補助金制度が実施されています。これらの補助金は区によって条件が異なり、一般的には制作費用の半額、約5万円から6万円が上限となっています。ただし、すべての区でこの制度があるわけではなく、また補助金の枠には限りがありますので、整骨院を東京都で開業予定の方は、具体的な内容を区役所に直接問い合わせて確認することをお勧めします。

以下は、いくつかの区で提供されているホームページ作成関連の補助金の例です:

  • 練馬区: ホームページ作成費補助金、補助対象経費の半額(限度額5万円)
  • 荒川区: 魅力発信動画製作補助金、補助対象経費の半額(上限10万円まで)
  • 江東区: ホームページ作成費補助、補助対象経費の半額以内(上限10万円)
  • 中央区: ECサイト活用補助金、補助対象経費の全額(限度額6万円)
  • 足立区: ホームページ作成・更新補助金、補助対象経費の半額(上限10万円)
  • 港区: ホームページ作成支援事業補助金、中小企業は対象経費の2/3(上限30万円)、商工団体等は対象経費の2/3(上限75万円)
  • 杉並区: ホームページ等作成助成、2/3以内、最大20万円
  • 中野区: 商店街チャレンジ戦略支援事業、2/3以内、最大5,000万円
  • 豊島区: ホームページ作成支援、半額(限度額5万円)
  • 葛飾区: ホームページ作成費補助、半額(限度額5万円、8万円)
  • 八王子市: 経営力強化補助金(販路拡大事業)、中小企業は2/3以内(20万円以内)、小規模企業は3/4以内(20万円以内)
  • 立川市: 立川産品販路拡大等支援事業、経費の半額、上限30万円(団体等は60万円)

まとめ

整骨院や整体院の開業は、初期投資や販促活動に必要な資金調達が大きな課題となります。しかし、補助金制度の活用により、これらの負担を軽減することが可能です。具体的には、「小規模事業者持続化補助金(創業枠)」と「東京都内の区によるホームページ作成支援補助金」の2つがあります。

「小規模事業者持続化補助金(創業枠)」は、新規設備導入費や広告宣伝費などを補助しますが、創業に直接必要な資金には使用できません。また、補助金の申請には「特定創業支援事業」への参加が必要で、補助金の支給は後払いとなります。

一方、「東京都内の区によるホームページ作成支援補助金」は、ホームページ作成を支援する補助金制度で、各区によって条件や上限額が異なります。

これらの補助金制度を活用することで、販促活動の負担を軽減し、成功への道を切り開くことが可能です。ただし、補助金の申請には条件があり、適切な情報収集と計画的な申請が必要となります。これらの点を考慮に入れ、整骨院や整体院の開業を目指すあなたが、資金面での負担を軽減し、成功への道を切り開くための知識を提供します。これらの情報が、あなたの開業への道のりを少しでもスムーズにする手助けとなれば幸いです。

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